愛媛超級山岳サイクリング1日目―西日本最高峰編(東予〜寒風山〜瓶が森林道〜石鎚スカイライン〜古岩屋)


http://connect.garmin.com/player/49441203

Split Time Moving Time Distance Elevation Gain Elevation Loss Avg Speed Avg Moving Speed Max Speed Calories
Summary 06:14:28 06:01:47 101.01 2342 1837 16.2 16.8 63.9 4370

朝6時くらいに目が覚めて、着替えたところが、レッグカバーが片方しかないという事実orz。片方入っているからと言って、両方入っているとは限らないと言う話。とほほ。仕方がないので、これは日焼け止めで対処することとして、預けていた自転車を受け取って、下船。

愛媛東予港は今にも振り出しそうな曇天。船内アナウンスでは曇りのち晴れとなっていたが、携帯の天気予報では雨マークがついている。気温も肌寒い。天気予報が良かったので、荷物軽量化のために、ゴアテックスはなしにしたのが失敗だったかなあ……とちょっとブルーに。ウィンドブレーカー上下があるからなんとかなるとは思うけど。

Split Time Moving Time Distance Elevation Gain Elevation Loss Avg Speed Avg Moving Speed Max Speed Calories
1 00:33:01 00:31:52 10.85 47 36 19.7 20.4 38.5 240

194号線に入るまでに走った市街地は、道幅があまり広くもなく、車も多く、快適とは言いがたい。どこかよさげな喫茶店があればモーニングでも……と思っていたが見つからず、結局194号線に入る直前の加茂川橋交差点のファミリーマートでおにぎり2つと飲むヨーグルトを補給。おにぎり1個は予備に。
後から考えれば、ここが最終コンビニ……というか、最後のお店だった気がする……。もしここを素通りしていたらと思うとぞっとするぐらい。以降、店と呼べるものどころか、自動販売機すらほとんどなかった。結果オーライだったから良かったものの、ちゃんとした下調べをせずに知らない土地(not都会)を走るのは本当に危険だというのが、今回の旅の一つ目の教訓。

Split Time Moving Time Distance Elevation Gain Elevation Loss Avg Speed Avg Moving Speed Max Speed Calories
2 03:31:44 03:22:24 42.71 1872 463 12.1 12.7 63.9 2736

194号に入ってしばらくすると、登りが始まる。それはそれとして、気温が低いせいもあってか、さっきのコンビニでトイレを済ましたはずなのに、近くて困ってしまう。しばらく行くと、「チロルの森」(23km)というレジャー施設があるはずだから……と我慢していくが、なんとそこは12月(っていつの?)から閉園中のポスターでふさがれていて、大きなトイレの看板も空しかった……。あれまあ。しかたなく我慢するが、さすがは巡礼の地四国、簡易公衆トイレのようなものもあるので(紙はちゃんと持って言っていてよかった)、そこで用を足すが、またすぐに近くなる。むーん。
相変わらず気温は低く、トイレには行きたい状態なのに、ボトルの水はすぐに半分を切ってしまった。しかし自動販売機すらない(ほんまに)。国道沿いに何箇所か湧き水スポットがあって、車で来た人がタンクにつめているのをしばしばみかけたので、水でもいいや……と、飲めるかどうか確認して、水を補充した。
延々登りは続く。寒風山トンネル(新道)まであと何キロという表示が全然減らない感じ。それでもなんとか旧道との分岐に到着(26km……って全然進んでないやん!!という感じだけど、そりゃもうきつくて)。寒風山トンネルはすーっごく長いので、本当は旧道を通るつもりだったけど、覗いてみて走れそうだったらショートカットするのもアリかなあ……と思って地図を取り出すが、……トンネルの出口は高知側の全然違うところなのね……orz。これでは使えないわ、ということで、観念して旧道を登ることに。事前のトイレ&湧き水情報(これが本当にありがたいものだったというのは、行ってみてから実感した)によると、寒風山旧トンネルの出口にはトイレもあるはず。
そこからはひたすらトイレ、トイレを呪文のように唱えながら登るのでありました。でも、景色はそれまでの国道と違って完全な山道っぽくていい感じ。車もまったくと言っていいほど通らない。時々、思い出したように雨粒が数滴落ちて冷やりとするけれども、降り出すこともなかった。
やっとの思いで寒風山旧トンネルを越えて(36km)トイレに(瓶が森の次のトイレまで23kmの大看板あり)。ボトルに水も汲んで、1個だけ持っていたおにぎりを食べた。上りはたしか、50km地点まで続くはず。全然上れずに、巡航速度10km/hを切る勢いなので、昼までにつければ御の字という感じ。今日の総距離は100km程度なので、残り50kmの下り(下りっぱなしではない。登りの巡航速度が半分だからと言って、下り倍の速度がでるわけでもない)もあることを考えると、結構ぎりぎりかもしれない。
ここから瓶が森林道へ入る。気温も大分下がってきたが、上りでは肌寒く感じるほうがパフォーマンスが上がる気がする。嗚呼、ギアを13-25Tじゃなくて、16-27Tにすればよかった……というぐらい脚に来ている。景色がすごくいいことが救いだった。曇っていて瀬戸内海まで見渡せないのが残念だったけれども、愛媛の山は本当に急峻。

瓶が森も上まで来ると、カルストっぽい草地の山になる。行く手に雲上の道(登り……)がずっと見える。乗鞍なら2000メートルぐらいまで登らないと見られない森林限界っぽい風景が、たかだか1500メートル少しで見られるなんて超お得ジャン!!とか思うが、しんどいのはしんどい。
結局55kmぐらいの次のトイレ地点まで上り続けてぼろぼろ。六甲2つ分も登っているんだから、3時間半ですんだのはある意味順調かもしれないが! トイレを済ませて、単独っぽい女性ハイカーとちょっとお話をして、ここからはやっと下りだと気を取り直す。
下りはさすがに寒かった……。夏用長袖ジャージと、ウィンドブレーカー上下を着込んでやっとなんとかなるぐらい。ウィンドブレーカー下は、まあ使わないだろうと思いながら、念のために(洗濯がちゃんと回り切らなかったときの予備のズボン程度に)持ってきて大正解だった。手袋は夏用の、使い古して指先に穴が開いているようなボロだったので防寒にはならず。
へとへとなので、下りと言えどもそれほどスピードは出ない。時折来る登り返しに脚がやられるし。
やっとの思いで、お昼ご飯スポットの山荘しらさに到着。http://www.shirasa.com/ 12時ぐらい。場違いなぐらいお洒落なペンションでびっくりした。てか、ひっさびさに自販機も見たよ!!
雉鍋焼きうどん定食で一息。雉肉は小学校の頃、知人が山で撃ってきたのを、母が裁いて鍋にしてくれて以来の大好物で嬉しかった(けど、雉肉分ちょい少なめだった……)。

奥さんに「明日の方が天気が悪いみたい。寒冷前線が来るんですって」と言われて、「キイテナイヨー!!」とばかりに地図を見るが、宿から輪行できるところまでエスケープするにしても30kmはあるっぽくて、ううむ!! そしたらご主人が「さっきの情報は間違いで、明日は晴れます」と言ってくれて胸をなでおろしたのであった。

Split Time Moving Time Distance Elevation Gain Elevation Loss Avg Speed Avg Moving Speed Max Speed Calories
3 01:19:26 01:17:51 28.63 295 1151 21.6 22.1 51.8 712

自販機で補給もして、宿へと急ぐ。2つほど小さなのぼりを越えて、あとはずっとひたすら下り。路面はやや濡れていて、雨に合わなかった幸運を思うも、しばらくしたら、強烈な眠気が……。しかし、本当にこのルートには何にもない。計画では、途中の国民宿舎石鎚か、面河かで泊まることも考えていたが、古岩屋にしたのは正解だった。時間があれば観光しようと思っていた面河渓もスルー。

Split Time Moving Time Distance Elevation Gain Elevation Loss Avg Speed Avg Moving Speed Max Speed Calories
4 00:50:15 00:49:40 18.82 128 187 22.5 22.7 48.9 682

ふるさとの駅おもごもお店は開いておらず、お手洗いだけ借りて、眠気を振り払いながら下ると、集落になった。携帯もつながるので、もうすぐお宿に着く旨のメールを家族に入れる。
お宿は、四国八十八箇所めぐりの45番札所「岩屋寺」の先にあることもあり、
http://shikoku-net.co.jp/88/8845.htm
やっと初めて白装束のお遍路さんを見かけた。ここまではハイカーと山菜摘みと水汲みの人はいても、お遍路さんもサイクリストも見かけなかったから、なんだか新鮮な雰囲気。岩屋寺もお参りせずにパスして、少しののぼりをへとへとになりながら登り、やっと国民宿舎古岩屋荘にたどり着いたのが15時半。
http://www.furuiwaya.com/
チェックインは16時からとのことだったけど、快く受け入れていただけて助かった……。レストラン下のガレージ隅に自転車を泊めて部屋に入り、洗濯物(結局持ち込んだ衣類を全て使った)をコインランドリーに突っ込んでお風呂に入って人心地。乾燥機を回しつつジュースを飲みながら転寝し、晩御飯まで部屋で突っ伏して寝る。18時に起き出して晩御飯。同宿はお遍路さんばかり10人程度だと思う。

一泊二食6800円と思うと量もそこそこ。全部平らげて、19時前には部屋でひっくり返って寝た。本当に疲れた。