『盗賊のインド史―帝国・国家・無法者』

不可触民―もうひとつのインド (知恵の森文庫)
定価:¥ 500
レビュー平均:4.94.9点 (10人がレビュー投稿)
出版日:2000-10
出版社:光文社
作者:山際 素男
ページ数:231
by amazon通販最速検索 at 2011/01/26
山際素男『不可触民』を読み、インドにはファンタジーが現存していると感じ、心底ぞっとした。ファンタジーというのは、別に剣と魔法の世界だというわけではなく、「現実とは異なる法則に支配されている閉じた世界」というぐらいのニュアンスだが、『不可触民』で描かれている世界はまさに「ファンタジー」だった。差別を支える宗教、それなくしてはなりたたない社会。諦念に支配される被虐民。閉じた法則の世界。
高校時代、インド好きの先輩がいたが、私はなんとなく惹かれるところがないと感じていた。今私が南米やロシア文学に惹かれるのはそれぞれ独裁や社会主義などの「ファンタジー」を踏み越えて「今」が語られているからで、未だファンタジーにあるインドには惹かれないのだと理解した。
でも、知りたいとは思う。私はあまりにも無知だから。
『盗賊のインド史』(asahi.com)はその点ファンタジーと現実の歪みを踏み越えていそう。
こちらのレビューが大変素晴らしい。
『不可触民』http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20090827/p3
『女盗賊プーラン』http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20110123/p8

盗賊のインド史 帝国・国家・無法者(アウトロー)
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女盗賊プーラン〈上巻〉
定価:¥ 1,680
レビュー平均:4.64.6点 (9人がレビュー投稿)
出版日:1997-02
出版社:草思社
リエーター:Phooran Devi(原著) 武者 圭子(翻訳)
作者:プーラン デヴィ
ページ数:251
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女盗賊プーラン〈下巻〉
定価:¥ 1,680
レビュー平均:4.04.0点 (4人がレビュー投稿)
出版日:1997-02
出版社:草思社
リエーター:Phoolan Devi(原著) 武者 圭子(翻訳)
作者:プーラン デヴィ
ページ数:253
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