滋賀県立近代美術館「ロトチェンコ+ステパーノワ─ロシア構成主義のまなざし」平成22年(2010) 7月3日(土) − 8月29日(日)


http://www.shiga-kinbi.jp/exhibition/exhibition_now.html

ロシア国立プーシキン美術館創立100周年記念
ロトチェンコ+ステパーノワ─ロシア構成主義のまなざし
平成22年(2010) 7月3日(土) − 8月29日(日)
概 要 /
1910年代半ば、ロシアではマレーヴィチ、タトリンら、ロシア・アヴァンギャルドの手でラディカルな「芸術の革命」が推し進められました。1917年に勃発したロシア革命はこの動きに拍車をかけます。革命は専制政治を打ち倒し、新しい社会を作ろうとするものでしたが、若い世代の芸術家たちはそうした時代に呼応し、さらに突き進んでいったのです。
 かれらは芸術の世界に閉じこもることなく、生産の現場とつながり、積極的に社会と関わり、日常生活のなかに芸術を持ち込もうとします。この新たな動向、「構成主義」を担った芸術家こそ、アレクサンドル・ロトチェンコ(1891-1956)とその妻ワルワーラ・ステパーノワ(1894-1958)でした。
 ロトチェンコは絵画の革新を推し進める一方で、空間構成、建築、日用品のデザイン、舞台装置、本や雑誌の壮丁、ポスターなど、さまざまな仕事を手がけます。かれはまた家族や友人たち、都市風景などを大胆なアングルで捉えた写真で独自の世界を切り開きました。一方、ステパーノワは衣装や布地、印刷物のデザインなどで本領を発揮しました。かれらが何を見つめ、何を目指したのか。プーシキン美術館とロトチェンコ・ステパーノワ・アーカイヴ所蔵のふたりの作品 170点により紹介します。
会  期 / 2010年 7月3日(土)−8月29日(日)
■ 講演会「ウラジーミル・マヤコフスキーロシア・アヴァンギャルドの運命」
内 容 ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の新訳やロシア・アヴァンギャルド研究で知られる亀山郁夫氏が、当時のロシアにおける政治と芸術との特異な関係などについて語ります
日 時 8月21日(土) 14:00−
講 師 亀山郁夫ロシア文学者、東京外国語大学学長)
会 場 本館講堂(聴講無料)
定 員 170名(先着順、当日13:00より本館エントランスにて整理券発行)