『東アジア自転車産業論―日中台における産業発展と分業の再編』
ダイナミックな展開の論理を解明
▼1990年代以降ダイナミックに発展している自転車産業を、東アジア全体の地域間分業、産業発展の動向のなかに位置付け分析した、初めての本格的な研究。
▼日中それぞれの産業研究者が行った豊富な現地訪問・聴取り調査に基づく最新の成果。
目次
中国側編者まえがき
日本側編者まえがき
序章 東アジア自転車産業研究の位置づけと意義 駒形哲哉・渡辺幸男
第1編 日本編
――東アジア化による国内完結型産業の解体事例としての自転車産業
第1章 1990年代日本国内製造業の東アジア化
――その一環としての日本の自転車産業 渡辺幸男
第2章 日本国内自転車産業の変化 粂野博行・渡辺幸男
第3章 東アジア化と国内自転車製造業者によるイノベーション 郄橋美樹
第4章 産地型集積の解体と変化――堺の自転車産業を事例として 粂野博行
第5章 業界組織の意味 駒形哲哉
第6章 国内自転車部品産業企業の東アジア化への対応 渡辺幸男
第2編 中国大陸・台湾編
――東アジアに展開する産業移転と再編事例としての自転車産業
第7章 中国自転車産業史概観
――内需主体から内需・外需向け生産へ 駒形哲哉
第8章 台湾自転車産業の発展――グローバル企業の誕生 謝思全
第9章 中国大陸の主要産地(1)華南――主役の交代 谷雲
第10章 中国大陸の主要産地(2)華東
――分業の広域化と担い手の多様化 駒形哲哉
第11章 中国大陸の主要産地(3)天津
――制度改革と産業組織の転換 謝思全
第12章 中国自転車産業の発展方向――電動車の可能性 駒形哲哉
第3編 東アジアの自転車産業発展の論理と政策的含意
第13章 東アジア自転車産業発展の論理と今後の展望 渡辺幸男・谷雲
第14章 東アジアの自転車産業の発展と政策的含意 駒形哲也
あとがき