兵庫県はタンデム走行可能なのに、淡路島ロングライド150では不可?

まず、タンデム自転車とは。

タンデム自転車
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』
タンデム自転車(タンデムじてんしゃ、tandem bicycle)は、複数のサドルとペダルを装備し、複数人が前後に並んで乗り同時に駆動することができる自転車。通常2人乗りだが、3人、4人、5人乗りのための車種もある。タンデム車ともいう。タンデム自転車を使用したサイクリングを特にタンデムサイクリングと呼ぶ。それぞれがペダルを踏むため、1人乗りよりも強い力が出る。2人以上でペダルを回すことで合計の出力は倍になり、かつ後ろ側に乗車した人は空気抵抗を受けにくいために、1人乗りの自転車よりも高速走行に有利である。
国による扱いの違い
アメリカ合衆国など、またパラリンピックではタンデムでのレースも開催されており、視力障害者のサイクリストが乗っての競技がある。この場合、障害者は当然ながら前席には乗らない。
日本国内では、道路交通法施行細則または道路交通規則といった名称の都道府県公安委員会規則により、一般公道でのタンデムサイクリングが禁止されている(あるいは明確には認められていない)場合が多い。長野県道路交通法施行細則では、「2人乗り用としての構造を有する自転車に運転者以外の者1人を乗車させる場合」を乗車人員制限の例外としているため、2人乗りタンデム車が一般公道を通行することを明文で認めている。この他の地域でも、車輪の数によって、あるいは自転車道(一般にサイクリングロードと呼ばれる「自転車専用道路等」のこと)やサイクリングイベントなどでタンデムサイクリングが認められる場合がある。タンデムサイクリングが認められる場合でも、普通自転車の要件を満たさないので、普通自転車にのみ許された通行方法が認められないことに注意を要する。避暑地などの貸自転車屋で借りることができ、東京都の代々木公園や横浜市のこどもの国などでは、園内コースを走ることができる。 兵庫県に於いては平成20年7月1日より公道での走行が可能となった。 これは武庫川サイクリングロードで11年続いている視覚障害者をはじめとする自転車に一人では乗ることの出来ない人達をタンデム車の後ろに乗せサイクリングを楽しむ「兵庫タンデムサイクリングを楽しむ会」兵庫県障害者タンデムサイクリング協会主催によるイベントの成果と言われている。

というわけで、兵庫県は日本では数少ないタンデム走行可能な地域なのです。
ところが、2010年10月31日に淡路島(兵庫県)で行われる「淡路島ロングライド150」では、
http://www.sponichi.co.jp/sports/awajishima-longride/
大会規則で「タンデム車を含む2人乗りの禁止。 」と明記されている。
これについて、東京の自転車仲間、アメリカ西海岸ですっかりタンデムブルベに染まったさとうさんが問い合わせてみた経緯が以下。
6/21淡路島ロングライド150と【タンデム】
http://terrazilongestmarch.blog63.fc2.com/blog-entry-1172.html
7/5淡路島ロングライドとタンデムの結果
http://terrazilongestmarch.blog63.fc2.com/blog-entry-1176.html
大会事務局はOKとすることで動いたのだが、兵庫県警が不可としたとのこと。……残念!!
知る限り、コースに歩道を使うところはないし、坂はまあしんどいが……、いや確かに実は私は淡路島の坂がかなりキライなのだが、まあ、さとうさんなら全然問題なくタンデムで奥様ごと引っ張っていけるレベルであろうし……。
兵庫県議会議員 谷井いさお ホームページ
http://www.komei.or.jp/giin/hyogo/tanii_isao/activity/act_24473.shtml

2008年07月25日視覚障害者も自転車を楽しんで 兵庫県
タンデム(複数人乗り)自転車が一般道走行可能に
県道交法施行細則を改正 公明県議が尽力 愛好家ら「普及に拍車」

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2人乗りタンデム自転車の利点は、健常者が前に、山望見障害者が後ろに乗ることで、障害のある人も健常者並みに風を切って走る?爽快さ?を満喫できること。
今回のタンデム自転車の?公道解禁″について県警察本部は、?視覚障害者の新しい交通手段の確保?県民によるタンデム自転車の幅広い利用促進−が目的という。

視覚障害者でなくとも、身体的なハンデを持っている人や、普通に親子でも、公道を走ることができる自転車、それがタンデムなのに。せっかく兵庫県内で新しく自転車イベントが立ち上がるなら、是非、タンデム走行可能にして欲しかったのに。
非常に残念……。なんとかならないのかなあ。